「落花は枝に還らず」と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。1つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう1粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の1人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。
菅原文子 ~菅原文太の妻~ 菅原文太死去にあたり報道各社に送ったFAXの一文
元は、会津藩士・秋月悌次郎の生涯を描いた「落花は枝に還らずとも」(中公文庫)からの引用。
「今日の落花は来年咲く種とやら」一度枝を離れた落花は、その枝に還って咲くことは二度とできない。しかし来年咲く花の種になることはできる。
一度落ちてしまった花は、もう枝に戻って咲き誇る事は出来ないといいますが、次の花を咲かすための種を撒いて(この世)を去りました。(以下略)
という事でしょう。
年老いてからは後進の為に尽力する道を選択するという、日本的な美徳のエピソードですね。
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2014年11月28日 菅原文太 没日
2014年12月2日 報道各社に送ったFAXが発表された日