北条氏康・エピソード集

人名【ほ】で始まる

北条氏康(ほうじょう うじやす)
1515年(永正12年)~1571年(元亀2年)10月3日
相模・伊豆の戦国大名 後北条三代目

●調練を見て気を失う
12歳の頃、氏康は武術の調練を見ていて気を失った。気を取り戻すと「家臣の前で恥を曝した」として自害しようとしたが、家老の清水某が「初めて見るものに驚かれるのは当然で恥ではございません。むしろあらかじめの心構えが大切なのです」と忠言した。以後、氏康は常に心構えをわきまえて堂々としていたという。
「北条五代記」

●酒は朝に飲め
部下への教訓として「酒は朝に飲め」という言葉を残している。これは、寝る前の飲酒は深酒をしやすく、失敗につながりやすい、ということから。

●夏狐を切る
夏に氏康が高楼で涼んでいると狐が鳴き、これを聞いた近習が「夏狐が鳴くを聞けば、身に不吉が起る」と告げたため、即興で歌を詠み、「きつね」を句によって分けた歌で凶を返したため、狐は翌朝に倒れて死んでいたという。

夏はきつ ねになく蝉のから衣 おのれおのれが身の上にきよ
— 小田原北条記、北条氏康